Strike the Bell
船の上では、原則として、4時間ごとに仕事と休憩が繰り返されます。
船は位置を変えますので、腕時計などは当てになりません。
そこで、船乗りは30分ごとに鳴らされるタイムベルを聞いて、時刻を知ります。
0時、4時、8時、12時、16時、20時、24時の基準時から30分後が1点鐘、
1時間後が2点鐘、、、で待望の4時間後が8点鐘です。
この歌は、当直中に、8点鐘が早く鳴ることを切望している船乗りの気持ちを
コミカルに歌っており、ベル担当の二等航海士に「早く鳴らしてよ!」と歌います。
【お詫びと訂正】
演奏会において、「4時間働いたら休みが4時間」と申し上げましたが、間違いでした。
3交代制で時間割を組む場合は、「4時間働いたら、休みは8時間」です。
たいへん失礼しました。
【訂正の一部訂正】
むかしは2交代制で「4時間働いたら4時間だけ休みで、また4時間仕事・・・」だったようです。
【海坊主と点鐘】
夕方になると海坊主が現れ、帆船の乗組員がさらわれるという迷信がありました。
そこで夕方の鐘は変則的になる場合もあるそうです。
本来ならば、午後4時から30分ごとの鐘の数は、8(午後4時),1,2,3,4,5,6,7,8(午後8時)なのですが、
これを、8(午後4時),1,2,3,4,1,2,3,8(午後8時)と打つのだそうです。
そうすると、大体の日没時刻6:30を知らせる5点鐘がなく、海坊主は夕方になったことを知らない、
ヘンだと思って気がついても、もう夜になっている、というお話しです。
(出典:中村庸夫「世界の帆船物語」新潮文庫、pp.110-111)